
ドバイ不動産市場、2026年4月は373.8億AEDの売上を記録 - 買い手有利の安定市場へシフト
はじめに
2026年4月、ドバイの住宅不動産市場は、売上高が373.8億AED(アラブ首長国連邦ディルハム)に達し、その強固な回復力と国際的な魅力を改めて示しました。5月16日にドバイ土地局(DLD)が発表した最新の報告によると、市場はパンデミック後の急激な成長期を終え、購入者や長期投資家にとってより有利な、健全でバランスの取れた段階に入りつつあります。
2026年4月の市場実績詳細
取引件数と売上高
4月の住宅取引の成約件数は合計13,062件で、2026年3月と比較して1.59%の増加となりました。この着実な成長は、ドバイへの資本流入が継続していることを示しています。
- 総売上高: 373.8億AED
- 総取引件数: 13,062件
- 前月比(件数): 1.59%増
オフプラン市場の活況
市場を牽引しているのは、依然としてオフプラン(未完成物件)市場です。特に、オフプランアパートの売上高は、その年の月間最高額を記録しました。この傾向は、デベロッパーが提供するインセンティブや柔軟な支払いプランに後押しされ、将来の開発プロジェクトに対する投資家の信頼が揺るぎないものであることを示しています。
市場動向の変化:買い手市場への移行
交渉力の変化
過去数年間続いた「売り手」が優位な状況から、市場の力学は変化し始めています。完成済み物件の在庫が増加したことにより、購入者はより大きな交渉力を持つようになりました。
価格上昇の鈍化と持続可能性
不動産価格の上昇ペースは緩やかになり始めています。専門家は、これにより市場の過熱が防がれ、今後10年にわたる持続可能な成長が確保されると考えています。また、賃貸から持ち家への移行を選択する居住者が増えており、実際に住むことを目的とした需要が、より重要な要素となりつつあります。
市場を支える主要因
Emaar、Nakheel、Damacといった大手デベロッパーは、家族向けやウェルネス志向の住宅への需要に合わせた戦略的なプロジェクトの立ち上げを通じて、取引の大部分を推進しています。
また、4月の住宅ローン登録額は90.2億AEDに達しましたが、市場全体としては依然としてイギリス、インド、ドイツなど海外からの現金購入者によって強力に支えられています。
今後の見通し
市場が安定するにつれて、環境性能や建物の品質が高いプロジェクトが、古い物件よりも高いパフォーマンスを発揮し続けると予想されます。この動向は、不動産の卓越性におけるドバイの国際的なリーダーとしての地位をさらに強固なものにするでしょう。
参考記事:Dubai Residential Sales Reach AED 37.38 Billion in April 2026 Amid Shift to Balanced Market