
アブダビの新文化施設「ザイード国立博物館」が2025年12月に開館予定
概要
2025年12月の開館を目指し、アブダビのサーディヤット文化地区に建設中の「ザイード国立博物館」の最新画像が公開されました。この博物館は、アラブ首長国連邦(UAE)の歴史と文化を紹介する中心的な施設として、大きな期待が寄せられています。
ザイード国立博物館とは
ザイード国立博物館は、UAE建国の父である故シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アール・ナヒヤーン氏を記念して建設される国立博物館です。UAEの歴史、文化、そして社会の変容を後世に伝えることを目的としています。
この博物館は、すでにルーヴル・アブダビが位置するサーディヤット文化地区の中心施設となり、将来的にはフランク・ゲーリー設計のグッゲンハイム・アブダビやアブダビ自然史博物館、チームラボ・フェノメナ・アブダビなども同地区に加わる予定です。
特徴的な建築デザイン
博物館の設計は、世界的に有名な建築事務所フォスター+パートナーズが手掛けました。そのデザインは、翼を広げて飛翔するハヤブサから着想を得ており、非常に印象的です。
フォスター+パートナーズは、「高効率で現代的なフォルムと、伝統的なアラビアデザインのおもてなしの要素を組み合わせることで、持続可能で、訪れる人々を歓迎し、文化的にその場所にふさわしい博物館を創造することを目指した」と述べています。
展示内容と施設構成
博物館内には、以下の施設が設けられる予定です。
- 常設ギャラリー6室:UAEの起源、祖先の痕跡、地域の野生生物と風景、沿岸集落の発展、エミラティのアイデンティティ、そして世界との過去と現在のつながりなどをテーマにしています。
- 企画展示スペース1室
- 屋外ギャラリー
展示品には、世界最古級の天然真珠やUAE最古の硬貨などが含まれ、国の豊かな遺産を深く知ることができます。さらに、講演会、ワークショップ、パフォーマンス、ストーリーテリングなどのイベントも開催され、多角的に文化を体験できる場となるでしょう。
まとめ
ザイード国立博物館は、そのユニークな建築と充実した展示内容により、アブダビの新たな文化的ランドマークとなることが確実です。2025年12月の開館に向けて準備が進むこの施設は、UAEの歴史と未来をつなぐ重要な役割を担うことでしょう。